秋冬野菜の育て方|秋から始める家庭菜園
たけさん、家庭菜園って夏だけのイメージがあるんですけど、秋冬でも育てられる野菜ってあるんですか?
むしろ秋冬のほうが育てやすいくらいだよ!虫が少ないし、寒さに当たると野菜が甘くなるんだよね。俺は冬の大根が一番好きかな。
え、寒いほうが甘くなるんですか!それは意外です。秋から始めるのにおすすめの野菜って何ですか?
ホウレン草とか大根とか、初心者でも失敗しにくいものがたくさんあるよ。実際、俺が家庭菜園を始めたのも秋からだったんだ。
そうなんですか!じゃあ秋スタートって全然アリなんですね。
アリどころかおすすめだよ。秋冬野菜の育て方を詳しく解説していくね。
秋冬野菜の育て方|秋から始める家庭菜園
「家庭菜園=夏」というイメージを持っている方は多いのではないでしょうか。実は、秋冬こそ家庭菜園を始める絶好のチャンスです。害虫が減り、病気のリスクも下がるため、初心者の方にとってはむしろ秋からスタートするほうが成功体験を積みやすいです。
この記事では、秋冬野菜のメリットからおすすめの品種、具体的な育て方、防寒対策まで、家庭菜園歴7年の経験をもとに詳しく解説していきます。
秋冬野菜のメリット
秋冬野菜には、夏野菜にはないメリットがたくさんあります。私自身、最初は「寒い時期に野菜なんて育つの?」と半信半疑でしたが、実際にやってみると驚くほど快適でした。
虫が少ない
夏場の家庭菜園の最大の敵は害虫です。アブラムシ、ヨトウムシ、アオムシ、カメムシ...挙げればキリがありません。しかし、気温が下がる秋以降は害虫の活動が一気に鈍くなります。
私の経験では、9月後半に種をまいたホウレン草はほぼ無農薬で育てられました。夏の小松菜がアオムシにボロボロにされたのとは大違いです。虫嫌いの方にも、秋冬野菜は本当におすすめです。
病気になりにくい
夏は高温多湿のため、カビ系の病気(うどんこ病、べと病など)が発生しやすくなります。秋冬は気温が低く空気も乾燥しているため、病気のリスクがぐっと下がります。
特にトマトやきゅうりで苦労した方にとっては、秋冬野菜の病気の少なさに感動すると思います。
寒さで甘くなる(糖度が上がる)
秋冬野菜の最大の魅力は、寒さに当たることで甘みが増すことです。これは植物が凍結を防ぐために細胞内に糖分を蓄えるためで、「寒締め」と呼ばれる現象です。
特にホウレン草は寒締めの効果が顕著で、冬場のホウレン草はスーパーで買うものとは別物のような甘さになります。大根やかぶも、霜に当たった後のものは格段においしくなります。
初めて自分で育てた冬の大根をおでんにしたとき、「こんなに甘いの?」と家族全員が驚いたのをよく覚えています。
長期保存できるものが多い
大根や白菜、玉ねぎなど、秋冬野菜には長期保存が効くものが多いです。冬の間、少しずつ収穫しながら食べられるので、食費の節約にもつながります。
大根は畑に植えたまま土寄せしておけば、1〜2ヶ月は新鮮な状態を保てます。白菜も外葉で包んでおけば長持ちしますし、玉ねぎに至っては風通しのいい場所に吊るしておけば半年以上持ちます。
水やりの手間が少ない
夏場は朝晩の水やりが欠かせませんが、秋冬は気温が低いため土の乾燥が緩やかです。雨だけで十分な場合も多く、水やりの手間が格段に減ります。忙しい方にとって、これは地味に大きなメリットです。
雑草が少ない
気温が下がると雑草の生育も鈍くなります。夏場はあっという間に雑草だらけになりますが、秋冬はそこまで神経質にならなくても大丈夫です。
おすすめ秋冬野菜
秋冬に育てられる野菜を、難易度別に紹介します。初心者の方はまず簡単なものから始めて、慣れてきたら中級者向けに挑戦してみてください。
初心者向け
| 野菜 | 種まき時期 | 収穫時期 | 難易度 | おすすめポイント |
|---|---|---|---|---|
| ホウレン草 | 9〜10月 | 11〜1月 | ★☆☆ | 寒締めで激甘に |
| 小松菜 | 9〜10月 | 10〜12月 | ★☆☆ | 成長が早い |
| 大根 | 8月下旬〜9月中旬 | 11〜1月 | ★☆☆ | 大量収穫が楽しい |
| かぶ | 9〜10月 | 10〜12月 | ★☆☆ | 葉っぱも美味しい |
| 水菜 | 9〜10月 | 10〜12月 | ★☆☆ | サラダに最適 |
| 春菊 | 9〜10月 | 11〜1月 | ★☆☆ | 鍋に欠かせない |
| ラディッシュ | 9〜10月 | 10〜11月 | ★☆☆ | 30日で収穫 |
ホウレン草は秋冬野菜の王様といっても過言ではありません。寒さに強く、霜に当たると甘みが増します。炒め物、おひたし、味噌汁と使い道が多いのも魅力です。
小松菜は成長スピードが早く、種まきから30〜40日で収穫できます。「早く結果が見たい!」という方にぴったりです。
大根はスペースさえあれば、ずっしり重い大根がゴロゴロ採れます。初めて大根を引き抜いたときの感動は忘れられません。
**ラディッシュ(二十日大根)**は名前の通り約30日で収穫できるので、「家庭菜園のお試し」にも最適です。赤い小さな実がかわいくて、お子さんと一緒に育てるのもおすすめです。
中級者向け
| 野菜 | 種まき/植え付け時期 | 収穫時期 | 難易度 | おすすめポイント |
|---|---|---|---|---|
| 白菜 | 9月上旬(苗) | 11〜12月 | ★★☆ | 鍋の主役 |
| ブロッコリー | 8〜9月(苗) | 11〜1月 | ★★☆ | 側花蕾も収穫 |
| キャベツ | 8〜9月(苗) | 11〜1月 | ★★☆ | 冬キャベツは甘い |
| 玉ねぎ | 10〜11月(苗) | 翌5〜6月 | ★★☆ | 長期保存可能 |
| にんにく | 9〜10月 | 翌5〜6月 | ★★☆ | 植えたら放置OK |
| そら豆 | 10〜11月 | 翌5月 | ★★☆ | 春の楽しみ |
| レタス | 9月 | 10〜11月 | ★★☆ | サラダ用に |
| エンドウ豆 | 10〜11月 | 翌4〜5月 | ★★☆ | つるの管理が必要 |
白菜は苗から始めれば初心者でも育てられますが、結球(丸くなること)させるにはコツがあります。詳しくは後述します。
にんにくは意外と簡単で、秋に植えたら翌春までほぼ放置でOKです。私は毎年にんにくを50個くらい植えていて、1年分を自給しています。スーパーで国産にんにくを買うと1個200〜300円しますが、自分で育てれば種にんにく代だけで済むので家計にも優しいです。
そら豆とエンドウ豆は秋に種をまいて冬を越し、春に収穫するタイプです。長い付き合いになりますが、採れたての豆は最高においしいです。
こんなにたくさん育てられるんですね!初心者向けだけでも7種類もある。
そうなんだよ。しかも秋冬野菜は同じ畝に複数の野菜を並べて植えられるから、小さいスペースでも結構いろいろ育てられるんだ。
たけさんは初めての秋冬野菜、何を育てたんですか?
大根とホウレン草だね。大根は太くてずっしりしたのが採れて感動したよ。ホウレン草は冬に収穫したら甘くてびっくりした。
いいなぁ〜。私はまずラディッシュから始めてみようかな。30日で収穫できるって魅力的です!
いい選択だね!成功体験を積むのが大事だから、簡単なものから始めるのが一番だよ。
種まきの時期
秋冬野菜の栽培で最も重要なのが、種まきのタイミングです。「適期」を逃すと、うまく育たなかったり収穫量が激減したりします。
なぜタイミングが重要なのか
秋冬野菜は、十分に大きく育ってから寒さを迎える必要があります。種まきが遅れると、寒さが来るまでに十分な大きさに育たず、そのまま成長が止まってしまいます。
特に白菜は、結球する前に寒くなると丸くならずに終わってしまいます。私も最初の年に種まきが2週間遅れて、白菜が結球しないまま冬を迎えてしまった苦い経験があります。
9月に種まきする野菜
9月は秋冬野菜の種まきのピークです。この時期を逃さないようにしましょう。
- ホウレン草:9月上旬〜10月中旬。暑さに弱いので、気温が下がり始めてから。
- 小松菜:9月上旬〜10月中旬。生育適温は15〜25℃。
- 大根:8月下旬〜9月中旬。品種によって適期が異なるので種袋をよく確認。
- かぶ:9月上旬〜10月上旬。小かぶなら密植でもOK。
- 水菜:9月上旬〜10月中旬。寒さに強い。
- 春菊:9月上旬〜10月上旬。摘み取り収穫で長く楽しめる。
- ラディッシュ:9月〜10月。何回かに分けてまくと長期間収穫できる。
- レタス:9月上旬〜中旬。暑さに弱いので涼しくなってから。
10月に種まき・植え付けする野菜
- 玉ねぎ(苗):10月下旬〜11月中旬。早すぎるととう立ち、遅すぎると根が張らない。
- にんにく:9月下旬〜10月中旬。りん片を1つずつばらして植える。
- そら豆:10月下旬〜11月上旬。おはぐろ(黒い部分)を斜め下にして植える。
- エンドウ豆:10月下旬〜11月中旬。大きくなりすぎると寒さに弱くなる。
8月に種まきする野菜
夏の終わりに準備を始める野菜もあります。
- ブロッコリー(苗作り):8月上旬〜中旬に種まき、9月に定植。
- キャベツ(苗作り):8月上旬〜中旬に種まき、9月に定植。
- 白菜(苗作り):8月中旬に種まき、9月上旬に定植。
苗から始めたい場合は、9月にホームセンターや園芸店で苗を購入するのが手軽です。
種まきカレンダー(一覧)
| 野菜 | 8月 | 9月上旬 | 9月下旬 | 10月 | 11月 |
|---|---|---|---|---|---|
| ホウレン草 | ○ | ○ | ○ | ||
| 小松菜 | ○ | ○ | ○ | ||
| 大根 | ○ | ○ | |||
| かぶ | ○ | ○ | ○ | ||
| 白菜(苗) | ○ | ||||
| ブロッコリー(苗) | ○ | ○ | |||
| 玉ねぎ(苗) | ○ | ○ | |||
| にんにく | ○ | ○ | ○ | ||
| そら豆 | ○ | ○ |
ホウレン草の育て方
ホウレン草は秋冬野菜の定番中の定番です。寒さに非常に強く、霜に当たると甘みが増すため、冬の家庭菜園では欠かせない存在です。
土づくり
ホウレン草は酸性の土が苦手です。これは初心者がつまずきやすいポイントなので、必ず覚えておいてください。
種まきの2週間前に、1平方メートルあたり苦土石灰を100〜150g撒いてよく耕しておきます。日本の土壌は酸性に偏りやすいため、この石灰まきを怠ると発芽率が下がったり、生育が悪くなったりします。
私は最初の年、石灰をまかずにホウレン草を育てようとして見事に失敗しました。発芽はしたものの、ヒョロヒョロのままなかなか大きくならず、原因を調べてようやく「酸性土壌が原因だ」と気づきました。
種まきの1週間前には、堆肥と化成肥料をすき込みます。目安は1平方メートルあたり堆肥2kg、化成肥料50gです。
種まき
- 時期:9月上旬〜10月中旬
- 方法:すじまき(溝を作って、1cm間隔くらいで種をまく)
- 深さ:1cmくらい
- 条間:15〜20cm
ホウレン草の種は硬い殻に包まれていて、そのままでは発芽しにくいことがあります。一晩水に浸けてからまくと、発芽率がぐんと上がります。最近は「ネーキッド種子」といって、殻を処理済みのものも売っているので、そちらを選ぶと手間が省けます。
種をまいたら、薄く土をかぶせて軽く手で押さえ、たっぷり水やりします。
間引き
- 1回目:本葉1〜2枚のとき、3cm間隔に
- 2回目:本葉3〜4枚のとき、5〜6cm間隔に
間引きした苗もおいしく食べられます。味噌汁に入れたり、おひたしにしたりすると、小さくても風味がしっかりしていて美味しいですよ。
追肥
間引きの後に、追肥として化成肥料を条間にパラパラとまきます。1平方メートルあたり20〜30gが目安です。肥料が葉に直接かからないように注意してください。
収穫
- タイミング:草丈20〜25cmになったら
- 方法:根元からハサミで切り取るか、株ごと引き抜く
外側の葉から順にかき取る方法もあり、こうすると1株から長期間収穫できます。ただし、葉を取りすぎると株が弱るので、常に5〜6枚は残すようにしてください。
冬のホウレン草は本当に別格の美味しさです。 霜に2〜3回当たった後のホウレン草は、葉が肉厚になり、甘みがぐっと増します。バター炒めにすると、野菜嫌いの子供でも喜んで食べてくれますよ。
大根の育て方
大根は秋冬野菜の中でも特に収穫の喜びが大きい野菜です。土の中から太い大根を引き抜く瞬間は、何回やっても楽しいものです。
土づくり
大根は根が深く伸びるため、深さ30cm以上しっかり耕すことが重要です。石や硬い土の塊があると、大根が曲がったり又根(二股に分かれること)になったりします。
種まきの2週間前に苦土石灰を撒き、1週間前に堆肥と化成肥料をすき込みます。ただし、未熟な堆肥は使わないでください。未熟な堆肥を入れると、大根が又根になりやすくなります。完熟堆肥を使うか、堆肥は前作の段階で入れておくのがベストです。
プランターで育てる場合は、深さ40cm以上のものを選びましょう。「ミニ大根」や「短根大根」という品種なら、深さ30cm程度のプランターでもOKです。
種まき
- 時期:8月下旬〜9月中旬(中間地の場合)
- 方法:点まき(1箇所に3〜4粒ずつ)
- 間隔:25〜30cm
- 深さ:1〜2cm
ペットボトルの底を使って、等間隔にくぼみを作ると簡単に種まきの穴が作れます。1箇所に3〜4粒まくのは、発芽しないものがあった場合の保険です。
間引き
大根の間引きは全部で3回行います。
- 1回目:本葉1〜2枚で3本に
- 2回目:本葉3〜4枚で2本に
- 3回目:本葉5〜6枚で1本に(1本立ち)
間引きのコツは、一番元気な株を残すのではなく、一番まっすぐ生えている株を残すことです。斜めに生えている株は、大根も曲がって育つことが多いです。
間引き菜は「間引き大根」として食べられます。浅漬けにすると最高です。
追肥・土寄せ
2回目と3回目の間引きの後に追肥と土寄せを行います。大根の根元(肩の部分)が地上に出てくると、そこが緑色になって固くなります。これを防ぐために、こまめに土寄せをしてください。
収穫
- タイミング:種まきから60〜70日後。品種にもよりますが、根の直径が6〜8cmになったら。
- 方法:大根の葉を束ねて持ち、まっすぐ上に引き抜く。
収穫が遅れるとスが入ってしまう(中がスカスカになる)ので、適期を逃さないようにしましょう。ただし、霜が降りるくらいの時期なら、少し長めに畑に置いておくとさらに甘くなります。
よくある失敗と対策
| 失敗 | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 又根になった | 石や硬い土の塊 | 深く耕して石を取り除く |
| 曲がった | 土が硬い、障害物 | 深耕する |
| スが入った | 収穫が遅い、水切れ | 適期に収穫、水やりを適切に |
| 辛すぎる | 高温期に育った | 種まき時期を守る |
| 細くて小さい | 間引き不足、肥料不足 | しっかり間引き・追肥する |
大根って、又根とかスが入るとか、いろんな失敗パターンがあるんですね。
そうなんだよね。でも原因さえわかれば対策は簡単だから、一つずつ気をつけていけば大丈夫。俺も最初の年は又根大根を量産したけど(笑)
又根大根、見た目がちょっとおもしろそうですけどね。
足みたいに二股に分かれてて、家族には笑われたよ。でも味は普通においしかったから、見た目は気にしなくてもOK。次の年からちゃんと石を取り除いたら、まっすぐな大根が採れるようになったよ。
白菜の育て方
白菜は秋冬野菜の中でもやや難易度が高いですが、コツを押さえれば家庭菜園でも立派な白菜が育ちます。自家製の白菜で作る鍋は格別です。
苗から始めるのがおすすめ
白菜は種から育てることもできますが、初心者の方には苗からのスタートを強くおすすめします。理由は以下の通りです。
- 種からだと、虫害を受けやすい幼苗期を乗り越える必要がある
- 結球させるにはタイミングがシビアで、苗のほうが確実
- ホームセンターで9月上旬に良い苗が手に入る
種から育てる場合は、8月中旬にポットに種まきし、本葉4〜5枚になったら定植します。
植え付け
- 時期:9月上旬〜中旬(中間地の場合)
- 株間:40〜50cm(白菜は大きくなるので広めにとる)
- ポイント:深植えにしない。苗の土の表面が畑の表面と同じ高さになるように。
植え付け後はたっぷり水やりし、防虫ネットをかけます。この時期はまだモンシロチョウが飛んでいるため、アオムシの被害を防ぐためにネットは必須です。
結球させるコツ
白菜栽培で最も重要なのが「結球」(丸く巻くこと)です。結球させるには以下のポイントを押さえてください。
- 植え付け時期を守る:遅れると、気温が下がるまでに十分な葉数が確保できず、結球しません。
- 肥料切れを起こさない:外葉が大きく育たないと結球しません。2週間おきに追肥しましょう。
- 外葉を15〜20枚以上育てる:結球が始まるには、最低でも外葉が15枚以上必要です。
- 水切れに注意:乾燥すると生育が止まります。
私の体験ですが、初めて白菜を育てたとき、追肥をサボったために半分くらいが結球しませんでした。結球しなかった白菜は「奥手鍋」(白菜の外葉だけの鍋)にして食べましたが、やっぱり丸くなった白菜が食べたいですよね。翌年からはしっかり追肥するようにしたら、スーパーで売っているような立派な白菜が採れるようになりました。
追肥のスケジュール
| タイミング | 量(1株あたり) | 備考 |
|---|---|---|
| 植え付け2週間後 | 化成肥料 大さじ1 | 株元に |
| 植え付け4週間後 | 化成肥料 大さじ1 | 株元に |
| 結球開始前 | 化成肥料 大さじ1 | 最後の追肥 |
収穫
- タイミング:結球がしっかり固くなったら。手で押してみて、パンパンに詰まっている感じがすればOK。
- 方法:株元を包丁で切り取る。外葉2〜3枚をつけたまま収穫すると、保存性が上がります。
収穫した白菜は、新聞紙に包んで涼しい場所に立てて保存すると、2〜3週間は持ちます。
その他のおすすめ秋冬野菜の育て方
小松菜
小松菜は秋冬野菜の中でも特に簡単で、初心者の方にイチオシです。
- 種まき:9〜10月。すじまきで1cm間隔。
- 間引き:本葉2〜3枚で3〜4cm間隔に。
- 収穫:草丈20cmくらいで。種まきから30〜40日と早い。
- ポイント:ホウレン草と違って酸性土壌にも比較的強いので、石灰なしでもそこそこ育ちます。
かぶ
かぶは根も葉も美味しく食べられる、お得な野菜です。
- 種まき:9〜10月。すじまきで1cm間隔。
- 間引き:本葉4〜5枚で10cm間隔に(小かぶの場合)。
- 収穫:直径5〜6cmくらいで。あまり大きくしすぎるとスが入ります。
- ポイント:間引きのタイミングが大事。密植すぎるとまん丸にならず、形が悪くなります。
春菊
鍋に欠かせない春菊も、秋の種まきで簡単に育てられます。
- 種まき:9〜10月。すじまきまたはばらまき。
- 収穫:摘み取り収穫がおすすめ。下の葉を残して上の方を摘み取ると、脇芽が伸びて何度も収穫できます。
- ポイント:独特の香りが虫よけになるため、ほかの野菜のコンパニオンプランツとしても活躍します。
にんにく
にんにくは植えてしまえばほぼ放置でOKの手間いらず野菜です。
- 植え付け:9月下旬〜10月中旬。りん片を1つずつばらし、尖った方を上にして5cmの深さに植える。
- 間隔:15cm
- 収穫:翌年5〜6月。葉の半分くらいが枯れてきたら。
- ポイント:春に出てくる「にんにくの芽(花茎)」も炒め物にすると最高です。折って収穫しましょう。
防寒対策
秋冬野菜は寒さに強いものが多いですが、それでも霜や雪から守ってあげることで、より良い状態で収穫できます。防寒対策の方法をいくつか紹介します。
不織布(ふしょくふ)・寒冷紗(かんれいしゃ)
最も手軽な防寒対策です。べた掛け(野菜の上に直接かぶせる方法)でもOKです。
- 効果:霜よけ、軽い保温、虫よけ
- 使い方:野菜の上にふわっとかけて、端を土やUピンで固定する
- 注意点:きつく張りすぎると、野菜の成長を妨げます。ゆとりを持たせてください。
- 費用:100均でも売っている。1.8m幅のロールがホームセンターで500円程度。
私は秋にホウレン草をまくとき、必ず不織布をべた掛けにしています。これだけで発芽率がぐんと上がりますし、生育初期のアブラムシも防げます。
マルチング
マルチングとは、土の表面を覆うことです。黒マルチシート(ビニール)を使う方法と、わらや落ち葉で覆う方法があります。
- 黒マルチシート:地温を保つ効果が高い。雑草防止にもなる。見た目は少しプロっぽい。
- わら・落ち葉マルチ:保温効果はやや劣るが、そのまま土に還るので後片付けが楽。
| マルチの種類 | 保温効果 | 雑草防止 | コスト | 後片付け |
|---|---|---|---|---|
| 黒マルチシート | ◎ | ◎ | △ | 剥がす必要あり |
| わら | ○ | ○ | ◎ | そのまま土に |
| 落ち葉 | ○ | △ | ◎ | そのまま土に |
| もみ殻 | ○ | ○ | ○ | そのまま土に |
ビニールトンネル
本格的な防寒にはビニールトンネルが最強です。支柱(トンネル用の曲がる支柱)を畝にアーチ状に挿し、その上にビニールをかけます。
- 効果:保温効果抜群。トンネル内は外気温より5〜10℃高くなることも。
- 注意点:晴れた日は温度が上がりすぎるため、裾を開けて換気する。夕方には閉める。
- コスト:支柱とビニールで1,000〜2,000円程度。
ビニールトンネルを使えば、真冬でもホウレン草や小松菜の収穫が可能です。私は12月にビニールトンネルでホウレン草を育てていますが、トンネルの中はぽかぽかで、野菜も元気に育っています。
霜よけの応急処置
急な霜予報が出たけど不織布がない!というときは、以下の方法で応急処置できます。
- 新聞紙をかぶせる(朝には取り除く)
- 段ボールをかぶせる(朝には取り除く)
- ペットボトルを切って苗にかぶせる(ホットキャップ代わり)
どれも一時的な対策ですが、1回の霜で野菜がダメになることを防げます。
防寒対策にもいろいろあるんですね。ビニールトンネルってなんだかプロっぽいです。
見た目はそうだけど、作り方は簡単だよ。100均の支柱とビニールでも作れるし。トンネルの中で育てた野菜は本当に元気で、真冬でも青々としてるんだ。
不織布のべた掛けが一番手軽そうですね。まずはそこから始めてみます!
それがいいね。不織布だけでもかなり効果があるから。あと、マルチと組み合わせるとさらに効果的だよ。
秋冬野菜の水やりのコツ
秋冬は夏ほど水やりに気を使う必要はありませんが、いくつかポイントがあります。
基本は「土が乾いたら」
秋冬は蒸発が少ないため、毎日水やりする必要はありません。土の表面が乾いたら、たっぷりと水をあげます。目安としては、2〜3日に1回程度です。
朝に水やりする
冬場に夕方水やりすると、夜間に水が凍って根を傷める原因になります。水やりは必ず朝のうちに行いましょう。午前10時までが理想です。
種まき直後はたっぷり
種まき後1〜2週間は、発芽するまでしっかり水を切らさないようにします。乾燥すると発芽率が下がるため、この時期だけはこまめにチェックしてください。
秋冬野菜の肥料のポイント
元肥をしっかり入れる
秋冬野菜は、寒くなると根からの肥料吸収力が落ちます。そのため、種まき前の元肥をしっかり入れておくことが重要です。
追肥は早めに
気温が下がると肥料の効きが悪くなるため、追肥は10月中に済ませておくのがベストです。11月以降に追肥しても、なかなか効果が出にくいです。
有機肥料と化成肥料
- 有機肥料(油かす、骨粉など):じわじわ効く。元肥向き。
- 化成肥料:すぐに効く。追肥向き。
秋冬野菜の場合、元肥には有機肥料、追肥には化成肥料を使い分けるのがおすすめです。
まとめ
秋冬野菜は、夏野菜に比べて格段に育てやすい種類が多いです。害虫が少なく、病気にもなりにくく、さらに寒さに当たることで甘みが増すという嬉しいおまけつきです。
初心者の方は、まずホウレン草・小松菜・大根の3つからスタートするのがおすすめです。どれも失敗しにくく、収穫の喜びを存分に味わえます。
最も大切なのは種まきのタイミングを逃さないことです。9月に入ったらすぐに種まきを始められるよう、8月のうちに土づくりを済ませておきましょう。
防寒対策は不織布のべた掛けから始めて、慣れてきたらビニールトンネルに挑戦してみてください。真冬でも新鮮な野菜が食べられる幸せは、家庭菜園ならではのものです。
涼しくなってきたら、ぜひ秋冬野菜に挑戦してみてください。きっと「夏より楽じゃん!」と感じるはずです。
すごく詳しくまとまってて分かりやすかったです!秋冬のほうが育てやすいって、本当にそうなんですね。
でしょ?虫が少ないだけでもストレスが全然違うんだよね。夏にアオムシと格闘してた日々が嘘みたいだよ。
私はまずラディッシュとホウレン草から始めてみます。寒締めのホウレン草、食べてみたいです!
いいね!ラディッシュで成功体験を積んで、ホウレン草で冬野菜の美味しさを知ったら、もう秋冬菜園にハマること間違いなしだよ。楽しんでね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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